……「キリストは、天から地にご降臨になったので、頭を上にした十字架におあがりになった。しかし、わたしは、地上から天へ行くにあたいするとされたわけだから、わたしの頭は地にむき、足は天にむくようにしてもらいたい。つまり、わたしは主とおなじ恰好で十字架にかけられる値うちがないのだから、どうか十字架をさかさまに立て、頭が下になるようにしてほしい」それで、十字架をさかさにし、足を上に、手を下に向けて釘づけられた。
……「主よ、わたしは、あなたにしたがい、あなたにまねぶことをのぞみましたが、頭を上にして十字架にかけられようとはのぞみませんでした。頭を上にして、高くまっすぐ立っておられるのは、あなたおひとりです。わたしたちは、頭を地に垂れていたアダムの裔です。アダムの堕罪は、人間が生まれたときの有様によくあらわれています。わたしたちは、頭を下にしてこの世に生まれおちてくるからです。こうして、わたしたちの本性は、変わり果ててしまい、この世では、黒いものが白いとおもわれるようになりました。主よ、あなたは、わたしのすべて、わたしの全部です。わたしのすべてであるあなたのほかに、わたしにはなにもありません。わたしは生き、理解し、あなたに祈れるように全霊をあげてあなたに感謝いたします」 『黄金伝説2』 ヤコブス・デ・ウォラギネ 前田敬作、今村孝訳 平凡社 2006年 391頁

 

創世記

(3:14)主なる神はへびに言われた、「おまえは、この事を、したので、すべての家畜、野のすべての獣のうち、最ものろわれる。おまえは腹で、這いあるき、一生、ちりを食べるであろう。
(3:15)わたしは恨みをおく、おまえと女とのあいだに、おまえのすえと女のすえとの間に。彼はおまえのかしらを砕き、おまえは彼のかかとを砕くであろう」。
(3:16)つぎに女に言われた、「わたしはあなたの産みの苦しみを大いに増す。あなたは苦しんで子を産む。それでもなお、あなたは夫を慕い、彼はあなたを治めるであろう」。
(3:17)更に人に言われた、「あなたが妻の言葉を聞いて、食べるなと、わたしが命じた木から取って食べたので、地はあなたのためにのろわれ、あなたは一生、苦しんで地から食物を取る。
(3:18)地はあなたのために、いばらとあざみとを生じ、あなたは野の草を食べるであろう。
(3:19)あなたは顔に汗してパンを食べ、ついに土に帰る、あなたは土から取られたのだから。あなたは、ちりだから、ちりに帰る」。
(3:20)さて、人はその妻の名をエバと名づけた。彼女がすべて生きた者の母だからである。
(3:21)主なる神は人とその妻とのために皮の着物を造って、彼らに着せられた。
(3:22)主なる神は言われた、「見よ、人はわれわれのひとりのようになり、善悪を知るものとなった。彼は手を伸べ、命の木からも取って食べ、永久に生きるかも知れない」。 

 

ヨハネの黙示録

(6:1)小羊がその七つの封印の一つを解いた時、わたしが見ていると、四つの生き物の一つが、雷のような声で「きたれ」と呼ぶのを聞いた。
(6:2)そして見ていると、見よ、白い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、弓を手に持っており、また冠を与えられて、勝利の上にもなお勝利を得ようとして出かけた。
(6:3)小羊が第二の封印を解いた時、第二の生き物が「きたれ」と言うのを、わたしは聞いた。
(6:4)すると今度は、赤い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、人々が互に殺し合うようになるために、地上から平和を奪い取ることを許され、また、大きなつるぎを与えられた。
(6:5)また、第三の封印を解いた時、第三の生き物が「きたれ」と言うのを、わたしは聞いた。そこで見ていると、見よ、黒い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、はかりを手に持っていた。
(6:6)すると、わたしは四つの生き物の間から出て来ると思われる声が、こう言うのを聞いた、「小麦一ますは一デナリ。大麦三ますも一デナリ。オリブ油とぶどう酒とを、そこなうな」。
(6:7)小羊が第四の封印を解いた時、第四の生き物が「きたれ」と言う声を、わたしは聞いた。
(6:8)そこで見ていると、見よ、青白い馬が出てきた。そして、それに乗っている者の名は「死」と言い、それに黄泉が従っていた。彼らには、地の四分の一を支配する権威、および、つるぎと、ききんと、死と、地の獣らとによって人を殺す権威とが、与えられた。

 

separation分離(
specific ⇔ abstract抽象(
general一般( (identified →(certificated((reflection)special特殊))
(common共通(individual個別))

 

(a)(内)個体
(ⅰ)物と「(シーケンス)」の対応(表現)  一般性ⅰ
(ⅱ)「(シーケンス)」と定在の対応(感覚機能)  一般性ⅰ
(ⅲ)「シーケンスで指示しうる」とした対象(実例)からの一般化(統合)  特殊性ⅰ → 一般性ⅱ

 

(b)客體の更新(または生成)
(ⅰ)対象と不変な配列(特に文字列)の対応(客體化)  一般性ⅰ
(ⅱ)不変な配列と存在(名)の対応(intellect理知)  「一般性」(一般性ⅰ)
(ⅲ)不変な配列が示している実例からの一般化(再統合)  特殊性ⅰ → 「一般性」(一般性ⅱ)

 

【一般・特殊・共通・個別】は人間の循環する一連の活動によるものである。実例の観念は必要ではなく、「人は言語を用いて学習する」「互いに「同じ」をし合う二者」は、これの成立を含む。【舟】【歹】【朱】【固】の蓄積から生起する印象は、ある言語、その文化の固有性である。実生活からは同様に、【血縁】【土地】【明暗】【種】【数え上げ】など、基礎的な事柄の牽連が認められるが、特殊な文化に過ぎない。

 

個體は社会集団の帰属意識と分離区別可能なものとして、その個體の自我に対する他人のモデルを自前でつくる。人間は群に対して相応な正統性で「自らの属する集団」として境界付ける。ともあれ、言語活動が高度になるほど【一般・特殊・共通・個別】の順序で、人間の【定在・存在】が全域的な現象となる。要は「類に対する個體」としてのスタンスを意味する自我である。

 

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https://www.metmuseum.org/
Artist:Rantei (Japanese,)
Period:Edo period (1615–1868)
Date:late 18th–early 19th century
Culture:Japan
Medium:Ivory
Dimensions:H. 1 1/2 in. (3.8 cm); W. 1 1/8 in. (2.9 cm); D. 1 3/8 in. (3.5 cm)
Classification:Netsuke
Credit Line:Bequest of Stephen Whitney Phoenix, 1881
Accession Number:81.1.72