紹介

紹介(6)『歴史・レトリック・立証』 著:カルロ・ギンズブルグ o

数人の研究者の研究は、基本的に、その研究者が有意義だと考えるものを対象にする。後の研究者は、その研究者本人ではないのだから、概して都合の良い部分を引用する。これはある学派とある学派の比較で、差異を示さなくてはならない場合に顕著である。 親ⅰ…

紹介(7)『歴史・レトリック・立証』 著:カルロ・ギンズブルグ o

そうしてことの序でに学について真面目に努力しているかのような外観を装うために、この種の諸関係を前提とすることから結論として導き出す遁辞についても、さらにはすべてに解答を与えてやろうとしてとやかく心を苦しめることも無用である。そんな苦労をせ…

紹介(8)『歴史・レトリック・立証』 著:カルロ・ギンズブルグ o

分離された特定の個人の思考(の結果)を、本人あるいは後の者が、何らかの比較対象と差異を造ろうとする/造って行くことで、分派・主義・イデオロギーは「自然」に発生する。実存主義は、自然を「自然」とする/して行く、本質を「本質」とする/して行く…

紹介(5)『歴史・レトリック・立証』 著:カルロ・ギンズブルグ o

この時代、民俗学・人類学はまだ隆盛であった。フランスにおける新たな歴史学は、アナール学派と表現され、フェルナン・ブローデル(1902~1985)などが所属するとされる。柳田國男は1904年、彼が29歳の時に結婚し、6年後の1910年に『遠野物語』を発表したが…

紹介(4)『歴史・レトリック・立証』 著:カルロ・ギンズブルグ o

(・・・・・・中略)アリストテレスが引き合いに出している暗黙の知識は、人がヘラスに所属するものであるということと結びついている。「だれもが」は「すべてのギリシア人」であるのであって、事実、ペルシア人はその知識からは除外されているのである。…

紹介(3)『鯰絵―民俗的想像力の世界』 著:コルネリウス・アウエハント e

世俗的な表象を示している大津絵に関して言えば、元来「諺、よく知られた格言、日々の戒め」を絵で説くことが意図されており、しかもかなり諷刺的色彩が濃かった。しかしながら、十八世紀になると、教訓的で道徳的な傾向をもった絵の方が好まれるようになり…

紹介(2)『鯰絵―民俗的想像力の世界』 著:コルネリウス・アウエハント e

鯰が人間の姿をとることで、鯰は人々(そして神々)の中に混じって普通の人になる。つまり、子供、女、男の姿をとり、あらゆる種類の職業に従事する人、等々さまざまな人間の格好をとって表される。・・・・・・・ (・・・・・・・中略) 2586の版画では、…

紹介(1)『鯰絵—民俗的想像力の世界』 著:コルネウス・アウエハント e

鯰絵は、一八五五年の江戸地震直後に現れたというだけではない。この地震こそが鯰絵の現れる直接の原因であったのだ。すなわち、版画およびそこに描かれた絵画表象は、きわめてユニークな方法で災害に対する反応を表したもので、地震と密接な関係を持ってい…

紹介(14) 『文明化の過程』 著:ノルベルト・エリアス a

社会学上の最初の偉大な先駆的業績が生み出された十九世紀の工業化社会においては、この世紀の間に、新興産業階級の社会的信条、理想、長期的目標と希望を表現する声が、旧来の宮廷王朝的・貴族的もしくは門閥的権力エリートの意志に即して、現存社会秩序の…

紹介(13) 『文明化の過程』 著:ノルベルト・エリアス a

separation分離 (specific具体な⇔(general一般 identified特定の(—continuous連続的な)⇔(certain特定な)individual個別の 、common共通の(—continuous連続的な)、special特殊)) (ⅰ)general一般 (astronomy and astronomer 天文学と天文学者)id…

紹介(12) 『文明化の過程』 著:ノルベルト・エリアス a

エラスムス自身は彼の小著『少年礼儀作法論』に、彼の著書の全体の中でそれほど大きい意義を与えていなかったかもしれない。かれは、序文の中で、若い人々の訓育にさまざまな部門があって、「礼儀作法」はそのうちのひとつの部門であり、自分はそれが「哲学…