紹介(5)『歴史・レトリック・立証』 著:カルロ・ギンズブルグ o

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 このような次第でわかりづらいため、数人の研究者の生没年と、主な著作の発表年を置いてみる。数人の研究者の関心と研究の手続きは、その生活・経歴・研究環境に著しく影響を受ける。研究(部分と全体)と研究の受容の区別、さらに技術史において電信・運輸は重要だが、発明と普及の区別は必要だろう。

 


 (未完の「著作」、翻訳の予想、作者の各著作を連続していると考えている場合など)「著作」という表現、さらにまた「主な著作」という表現の問題は多い。研究者は、「主な著作」をものすまで研究しているし、「研究」に入るまでの初等教育も様々である。(定義しづらい表現だが)「先行研究」は存在するし、また、「主な著作」を書いた後、即時に研究者が亡くなるわけではない。研究者の国籍・宗教・(特に、英・仏・独・墺の)移住を含む居住地・言語は無視してよいものではない。

 

 

 数人の研究者の研究は、基本的にその研究者が有意義だと考えるものを対象にする。後の研究者は、その研究者本人ではないのだから、概して都合の良い部分を引用する。これはある学派とある学派の比較で、差異を示さなくてはならない場合に顕著である。 親ⅰ・子ⅰ(親ⅱ)・孫(子ⅱ)の関係で、子ⅱは、一人の子ⅰである親ⅱという発想が愉快ではないのか、それとも手っ取り早いからなのか、それを拒む傾向がある。これは学派を形成した際に顕著である。「真理は自ら展開し完成する」とするへーゲルは正しい。

 


(1561~1626)Francis Baconフランシス・ベーコン
(1588~1679)Thomas Hobbesトマス・ホッブズ
〈1620〉 『ノヴム・オルガヌム
(1596~1650)René Descartesルネ・デカルト
〈1637〉 『方法序説
(1623~1662)Blaise Pascal ブレーズ・パスカル
(1643~1727)Sir Isaac Newtonサー・アイザック・ニュートン
(1646~1716)Gottfried Wilhelm Leibnizゴッドフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ
〈1687〉 『自然哲学の数学的諸原理』
(1707~1778)Carl von Linneカール・フォン・リンネ
(1707~1783)Leonhard Eulerレオンハルド・オイラー
(1723~1790)Adam Smithアダム・スミス
〈1759〉 『道徳感情論』
〈1776〉 『国富論
(1724~1804)Immanuel Kantイマニュエル・カント
〈1787〉 『純粋理性批判
〈1788〉 『実践理性批判
(1749~1827)Piere-Simon Laplaceピエール・シモン・ラプラス
(1766~1834)Thomas Robert Malthus トマス・ロバート・マルサス
〈1803〉 『人口論』(第二版)
(1770~1831)Georg Wilhelm Friedrich Hegelゲオルグ・ウィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
〈1807〉 『精神現象学』 
〈1821〉 『法の哲学』
(1772~1823)David Ricardoデイヴィット・リカード
(1777~1855)Carl Fridrich Gaussカール・フリードリヒ・ガウス
(1792~1856)Nikolai Lobachevskyニコライ・ロバチェフスキー
(1798~1857)Auguste Comteオーギュスト・コント
〈1830~1842〉 『実証哲学講義』
(1806~1873)John Stuart Millジョン・スチュアート・ミル
(1809~1882)Charles Robert Darwinチャールズ・ロバート・ダーウィン 
〈1859〉 『種の起源
(1818~1883)Karl Heirich Marxカール・ハインリヒ・マルクス
〈1845〉 『フォイエルバッハに関するテーゼ』
〈1859〉 『経済学批判』
〈1867〉 『資本論』(第一巻)
(1826~1866)Bernhard Riemannベルンハルト・リーマン
(1845~1918)Georg Cantorゲオルグカントール
(1844~1900)Friedrich Nietszcheフリードリヒ・ニーチェ
(1845~1941)James George Frazerジェームズ・ジョージ・フレイザー
(1856~1939)Sigmunt Freudジークムント・フロイト
〈1917〉 『精神分析入門』
(1857~1913)Ferdinand de Saussureフェルディナンド・ソシュール
(1858~1917)Emile Durkheimエミール・デュルケーム
(1858~1918)Georg Simmelゲオルグジンメル
(1862~1943)David Hilbertダフィット・ヒルベルト
(1864~1920)Max Weberマックス・ウェーバー
〈1895〉講演「国見国家と経済政策」
〈1904〉「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
(1872~1950)Marcel Maussマルセル・モース
(1872~1970)Bertrand Arthur William Russell バートランド・アーサー・ウィリアム・ラッセル 
〈1910~1913〉 『プリンキピア・マテマティカ』(アルフレッド・ノース・ホワイトヘッドとの共著)
(1875~1961)Carl Gustav Jungカール・グスタフユング
(1878~1956)Lucien Fevreリュシアン・フェーヴル
(1879~1955)Albert Einsteinアルベルト・アインシュタイン 
〈1916年〉 一般相対性理論を発表
(1883~1946)John Maynard Keynesジョン・メイナード・ケインズ
〈1936〉 『雇用・利子および貨幣の一般理論
(1886~1944)Marc Blochマルク・ブロック
(1889~1951)Ludwig Josef Johann Wittgensteinルートヴィヒ・ヨーゼフ・ヨーハン・ウィトゲンシュタイン
〈1918〉 『論理哲学論考
(1908~2009)Claude Levi-Straussクロード・レヴィ=ストロース
〈1955〉  『悲しき熱帯』
〈1962〉 『野生の思考』

 

 

 

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